ここでは、格安3Dプリンターのプリント精度を簡単に上げる方法を紹介した記事に登場する
「自作のフィラメント保護ケース」の作り方を解説していきます。
フィラメント保護ケースとは、湿気に弱いフィラメントを湿度の低い環境の中で守る容器です。
専用の製品なども販売されていますが、多くの方は「自作のフィラメント保護ケース」を利用しています。
僕も同じく自分で作ってみようと思い、調べていくと、
どれも建築学生向きの作り方じゃない
ということがわかってきました。
たとえば、
といった、どちらかと言えば「DIY好きな大人の趣味」向きの作り方が多いです。
そこで今回の記事では、
ドリルもネジも使わず、
総額500円で
百均ですぐ揃えられるモノだけで
フィラメント保護ケースを自作したいと思います!
目次
- 用意するもの
- 作り方
用意するもの
まず3Dプリンターで必要な部材を印刷します。
いろいろなタイプの3Dデータがありますが、
僕は作り方もYouTubeで丁寧に解説されているこのデータを使うことにしました。
僕の場合は、こちらで紹介されている作り方を尊重しつつ、
ドリルで穴をあける工程をドリルを使わないようにしたこと
乾燥剤も湿度計も百均のモノで十分かなという判断をしたこと
この2点を加えて、建築学生向けの作り方に改良しています。
続いて、百均で揃えるモノは、以下の3つ
5.5L密閉容器
乾燥剤
湿度計
気になるのは、湿度計まで百均で大丈夫なのかという点についてですが、
結論だけ言えば、
僕は大丈夫だと判断しました。
理由は主に2つ(長ったらしい説明に興味のない方は飛ばしてください)
1つは、百均の湿度計の効果を検証するブログをいくつか見比べ、それほど的外れでないことを確認したうえで、今回のような「外気よりは全然湿度が低い」ということがわかればOKな場合は十分だと思ったから。
もう1つは、大学時代の共同研究でかなり高額な湿度計を扱う機会があり、その湿度計の精度が保証できるのはせいぜい2年程度であるということを知ったため、100円~何千円のモノは「どれもそもそも信用できない」と思っているから。
乾燥剤も、作ってみた結果として、百均のもので十分に機能しています。
作り方
まずは印刷したデータを組み立てます。
次に、フィラメントを出す穴をあけていきます。
ここでは、30度カッターを使います。
フィラメントが引っ掛からずに出せる位置に印をつけ、取り付けるパーツの大きさに合わせてカッターで軽く傷をつけます。
カッターを使って、穴をくりぬきます。
思っていたより厚みがあったので、半ば強引に開けています。(ドリルほしいって思いました…)
くれぐれもケガをしないように注意してください
穴の大きさの調整には「手持ち型のやすり」、パーツの組み合わせには「トンカチ」を使いました。
穴にパーツが貫通したら、一度パーツを取り出し、両面テープを張り付けて固定します。
ここまで出来たら、あとは乾燥剤と湿度計を一緒にケースに入れたら、完成です!
湿度計の変化は・・・
いい感じに機能しています。
とはいえ、外の空気も乾燥気味の季節なので、梅雨にどれぐらい本領を発揮してくれるか楽しみです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後も建築に携わる人が3Dプリンターを困らずに導入していけるように発信を続けたいと考えていますので、応援よろしくお願いします!
コメント